任意整理の背景

多重債務や多額の債務に苦しみ、夜中に低価格で引越ししてしまいたいぐらい、それらを取り立てられる行為に悩まされているため、なんとかしてもらえないかと弁護士や司法書士に相談に行き、任意整理を行なうことに決めたとします。するとまず、債務の取立ての行為がぴたっとやみます。それは、弁護士や司法書士が債権者へ、任意整理を行なう旨を通知したからで、その通知を受任通知といいます。この任意整理開始を伝える受任通知は、その後の取立てを禁止するという効力も含まれている通知で、もし受任通知が発行された後も取り立ての行為を行なおうとすると、金融会社や取立てを行なった人、会社は罰せられます。また金融庁の義務ガイドラインによれば、「調停、破産、その他裁判手続きを取ったことの通知を受けた後に、正当な理由なく支払い請求をすること」は禁じられるとされています。任意整理は債務整理の手続きの中のひとつですから、私的な破産とみなされるので、正当な理由なく支払い請求をすることはできなくなります。債権者は任意整理開始というこの通知以降は、取立てではなく連絡事項があったとしても、電話やハガキを債務者に送ったりすることはできなくなります。任意整理を行なっている弁護士や司法書士を通して行なわなければならなくなります。

また、任意整理によって債権が圧縮するのはなぜかといえば、グレーゾーン金利と呼ばれている金利の影響を受けているためです。貸金業が設定する金利は、基本的に法的根拠となるものに2種類があります。1種類目の法律が出資法といわれるもので、もう一方を利息制限法と呼びます。一般的に貸金業者が論拠として利率を決めている法律は、出資法の方で、正式名称は、「出資の受け入れ、預かり金及び金利等の取締りに関する法律」といわれるもので、1954年(昭和29年)制定されました。この出資法は、貸金業者が付ける金利の上限を定めたもので、その時代時代の状況に応じて何度も利率を下げながら、貸金業者が法外な利率をかけることのないよう、取り締まってきました。現在のところ、出資法で定められている金利の上限は20%となっていますが、2008年までは29.2%でした。この29.2%を越える高利な利率を設定した場合には、懲役5年以下、または1,000万円以下の罰金の罰則を受けなければなりません。そのため多くの貸金業者は、この出資法の範囲内で、なるべく高利に利率をかけ、お金を貸しています。一方、お金を貸す際の利率についてはもうひとつ法律があり、それが利息制限法です。利息制限法は、金銭消費賃貸契約において、利率の上限を定めた法律です。この利息制限法で定められている上限を超える利息は、無効となって支払う必要はないものとされています。この利息制限法によれば、借入金が10万円未満の場合は年20%の利率、10万円以上100万円未満の場合は年18%の利率、100万円以上の場合は年15%以上の利率が上限であると定めています。しかし現実的にはこの利息制限法を上回る金利で貸付が行なわれており、それはなぜかというと、利息制限法には罰則規定がないからです。つまり、利息制限法を上回る利率でお金を貸したとしても、出資法違反に様な罰則がないので、特に問題にならないということなのです。この利息制限法に定められている利率と、出資法の上限である29.2%の利率までの間の利率を、グレーゾーン金利を呼びます。基本的にグレーゾーン金利は、法的には有効な利息の支払い金利だとみなされています。なぜなら、貸金業規制法によって、貸金業者がお金を貸す場合には、利息制限法の上限を超えていても、一定の条件化では有効とみなすことが定められているからです。一定の条件とは、債権者が貸金業者の登録を受けており、債務者は利息を利息と認識し、任意に支払ったこと、またこの金利について、法的な書面が公布されており、それを債務者が受け取った受け取り証書が交付されていることという5点です。現実的には、これらの条件を満たしているところはほとんどないため、債務者が金利のかけ方について理解し、グレーゾーン金利を知って訴訟を起こしたり任意整理のような債務整理をしたりすれば、グレーゾーン金利は認められなくなります。このグレーゾーン金利をめぐっては様々な問題が起こってきているのですが、現在は2009年に出資法が改定され、利息の上限が20%と定められた上に、グレーゾーン金利も行政処分の対象となることになったので、今後はグレーゾーン金利が問題になることは少なくなると見られています。任意整理においては、利息制限法で定められた利息で計算しなおすことで、払いすぎていた利息分を元本に充当します。任意整理によって返済金額の圧縮を図るというのは、この手続きを行なうことをさします。

check

鹿児島で脱毛するなら
http://www.datsumohikaku.com/kagoshima/

最終更新日:2016/6/30